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PART4
23th./Thu
5円玉は、いわゆるペニー感覚でいつも置いてますっ
NY最終日。それほど眠れなかったまま朝を迎え、空港までの送迎をお願いしたニッポンレンタサイクルの店長さんから電話があったのは午前7時ちょっと前でした。ベッド脇にチップと日本の5円玉を置いて、値段の割に快適だった部屋を出てラ・ガーディア空港へ。店長さんが言うには、そんなに慌てて行かなくても大丈夫ですよ、との事。最後までいろいろとサポートしてもらった今回の旅は、最後まで充実の旅です。
帰国便も往路と同様エア・カナダを利用します。
トロント経由で成田まで。往路では見れなかったマンハッタンの景色が、離陸直後から窓の向こうに見えてきました。ラ・ガーディアの滑走路。これからトロントへっ上空から見ると、昨晩のヘリから見た景色とはまた違った印象でした。これまでいくつかの都市をこうやって飛行機の窓から眺めましたが、
やはりNYほど
「剣山」的なシルエットはありません。そして、これほどビルが立ち並ぶ街なのに、東京のようなスモッグの帯があまり見えないのがうれしかったです。エア・カナダのコーヒー、意外と好きかもっアテンダントから渡されたコーヒーとクッキーが、トロントまでのたった1時間ほどの慌しい移動でもリラックスさせてくれました。
セントラルパークとマンハッタンという名の剣山っ
窓越し&エンジン越しにヤンスタ発見っ
セントラル・パーク、エンパイア・ステート、そしてヤンキース・スタディアムが見えてくると、NYともいよいよお別れです。視界を前に戻して一息ついていると、機長からのアナウンス。「天気は晴れ、安全な空の旅をお楽しみ下さい・・・」そして同内容をフランス語で・・あれ?まだ何か言ってる、「今日は視界が良いのでナイアガラがキレイでしょう・・」ナニ!?ナイアガラ?見れる?うれし〜、最後の最後でプレゼントをもらう気分でした。そう、ラ・ガーディアからトロントへのコースはナイアガラ上空を飛ぶのです。


今度はエンジン越しのナイアガラフォールズっ
しばらくすると、ヒロの座っている左側の窓に、大きく蛇行する川が見えてきました。エリー湖からオンタリオ湖へと流れるナイアガラ川です。そして「C]の形をした白い帯が見えます。ナイアガラのカナダ滝です。そして下の方にはアメリカ滝も見えてきました。2000年の9月にここを訪れて以来、
2年ぶりの再会でした。滝は相変わらず大量の水しぶきを上げているようで、脇に走る道路や橋の幅を見れば、その大きさを計り知ることができます。地上から10キロ近い上空から見ても、おなかに響く滝の音が聞こえるようでした。
晴れの日は、虹が一日中見えてますっ
これがもう見えなくなれば、この旅もおしまいだなあ・・・っと、思っていると、
機体は大きく右旋回へ。どうやら右側に座るお客サン方にも見せるための、機長さんのサービスのようでした。
考えてみれば、ヒロはアメリカ本土へは、不思議と
ニューヨーク州しか上陸したことがありません。2年前のナイアガラで、国境である橋をカナダ側から渡り、アメリカへ入国したのが本土初上陸でした。
そして今回のNY。日本からアメリカへ行くとしたら、選択する都市はたくさんあるのにナゼかNY州だけです。これも何かの縁かも??しかもヒロにとってNYは、間違いなく再訪する場所になると、今回の旅で確信しました。
こりゃ、他のアメリカへは当分行けないなあ・・」一人納得しながらコーヒーを飲み干すと、窓の向こうにはトロントの街がオンタリオ湖の向こうに見えてきて、CNタワーの尖った先端が、北米に輝く曇りなき太陽光線にキラキラと輝いていました。

                                          NEWYORK CITY 2002 おわり
 たとえば一つの街があり、「その街を訪れてみたい・・」っと思った時、その動機のほとんどは、その街の面白みやあこがれ、興味などが普通でしょう。ところがヒロのNYは、それとは違っていました。テロ事件の犠牲者への弔いが真っ先だったからです。事実、2002年の年明け以降、春先までは「テロ事件の現場さえ行ければあとはどこも行かなくていい、2泊4日でもいい」と考えることさえありました。でもそれは準備を重ねていくうち、それだけではいけないことなんだと思うようになりました。「そのような悲しい気持ちだけ背負ってNYを訪れても、NYの人々や犠牲者は本当に喜ばないのではないか」と思うようになった頃、当時の新聞記事にこんな一言が載っていて、自分にとってのNYへの目的が決まったのです。”平和を取り戻すための努力の一歩として、是非NYを訪れ、そしてNYCに対する自信が、臆病さやテロリズムに反対し、立ち向かっていることを全世界に示します。”NYC観光局CEOであるクリスティンL.ニコラス氏の言葉です。ヒロは「コレだっ」と思いました。

もしNYの人々と触れ合うことになったら明るく元気に接しよう。もし悲しさを相手に感じても気軽に話しかけ会話を楽しむようにして、NYの人々を元気づけさせてあげよう・・と、そんな心がまえで向かったNY。しかし・・・
元気づけさせてもらったのは、言うまでもなく自分自身の方でした。完璧なまでに、
NYの人々のパワーに負かされてしまったのです。みな元気で明るく、ジェントリーでレディなカッコいい、そして精神的にもタフなニューヨーカーたちでした。一人沈んだ気持ちでマンハッタンを巡る奴なんて全くのナンセンスです。NYへの旅はハイテンションな旅でなければ、本当の意味でNYの良さは分からないと思いました。NYで出会った全ての方々に、感謝したい気持ちでいっぱいになったのは言うまでもありません。
そしてなによりも、今回の旅において、重要な要素だったのが、BMX(マウンテンバイク)です。ニッポンレンタサイクルの店長さんのおかげで、この短い滞在が何日分にも相当する充実さを得ることができました。今までにない旅のスタイルで予想をはるかに越える収穫があったことが、NYへの魅力を、今またさらに倍増させています。このレポートを読んでいただいた全ての方にも、自信を持っておすすめできます。ありがとうございました。


2002年 5月23日
帰国便の機内にて・・・
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2002年5月に全米公開されたスパイダーマンの
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SPIDER MAN